2018/05/18
吾輩は田代島の猫である。名前はまだないが、人間どもは、タマ、シロ、ブチ、トラ、中にはネコ❗️などと勝手に呼んではいるが。
さて、島の近況である。人間どもは大泊の民家を改修した古民家カフェ【福猫】をオープンしている。ゴールデンウィークという人間どもが長く休日を取れる日であったが、【福猫】はまさに千客万来、猫の手も借りたいほどの忙しさだったらしい。
我々は毎日がゴールデンウィークであり、特別な感じはないのであるが、とにかく多くの観光客がワザワザ大泊まで歩いてやってきた。我らの先祖をお祀りする猫神社までやって来た人間どもがさらに足を伸ばして大泊までやって来るのである。フェリーがまだ大泊港に停泊しないので、隣の二斗田港から1時間弱も歩いてやってくる人間どもはご苦労なことだ。
また、われら猫族の魅力が絶大であることの証でもある。
吾輩が見晴らしの良い、かつ居心地の良い軒下で居眠りをしていると、最近特に多くなった西洋人(髪の毛の色が島の人間とは違う)や、理解不能な言葉(外国語と言うらしい)をはなす人間どもが猫なで声で呼びかけてくるのには閉口するのである。寝たふりをしていることにしているが。
古民家カフェ【福猫】の優しい高橋さん、特に彼の奥さんからは時々美味しいご飯をもらえるのでタマに訪れたりする。さすが、人間どもに高橋料理長、料理の鉄人と呼ばれている人の奥さんである。新鮮でめちゃウマ(うふふ、人間どもの言い方だが)のご馳走なのである。もらえた時は幸福である。
さて、古民家カフェ【福猫】の玄関脇の柱は予定通り、吾輩の爪研ぎの場になっていることをお知らせしておこう。
先日爪の手入れのために【福猫】に行ったのであるが、にわか雨の後であったため吾輩の足跡を玄関の石の上に残してしまったのはご愛敬。