私は大学の卒業設計で「海上都市」を手がけたことがきっかけとなり、
建築士の仕事を続けながら常に「海」との関わりを持ち続けてきました。
東日本大震災の後、東北の海について私なりに何かできることはないかと模索する中で出会ったのが、田代島です。
田代島は、世界でも有数の豊かな海と里山の自然、独自の伝統文化を持った素晴らしい場所です。
しかし近年過疎化が進み、限界集落の一つとなってしまいました。そこでこの島の資源を生かし、
遊びながら学べる海洋学習施設を設立することで、島を活性化し、石巻や東北の人々、
さらには日本全国に対して貢献したいと考えています。
子供たちがこの場所で自然にふれあいながら、豊かな感性と生きる力を磨き、
日本の将来を担う人材に育ってもらえたなら、これに勝る喜びはありません。
そのために10年、20年と、継続的な活動を続けていく決意です。
特定非営利活動法人 石巻・田代島しまおこし隊 代表
一級建築士 猪狩 達夫
道の向こうにカメラを向ける愛猫家の背後からも子猫が飛び出します。
早朝の浜、作業の邪魔をせぬよう水揚げが終わったころに姿を現す猫たちの群れがあります。
震災前から、知る人ぞ知る猫の島・田代島。
宮城県の市町村の中では一番被害の大きかった石巻市で、
この島だけは奇跡的に軽度の被害で済み、変わらぬ風景が残っていました。
ふるさと・宮城県の民放アナウンサーとして地域の方々に支えられながら活動してきた私は
定年後、地元に何かしら恩返しができないかと考えていました。
そんな折、偶然出会ったのが当NPOのメンバーです。
昨年夏、しまおこし隊先遣隊の事前調査に同行した私は、猫だけではないこの島の魅力、可能性を改めて知りました。
多くのプロジェクトに携わり成功に導いてきた猪狩隊長と優れたスタッフの皆さんと山道を歩きながらの講義と解説によって、
「もしかしてこの田代島が復興のシンボルになるのでは」と思えるようになりました。
全島に見るタブの木、ヤマユリの群生、高台に残る廃校となった小学校校舎、
この自然と故郷の風景を活かしながらの開発。
そして海洋学習ヴィレッジ構想の具体化…ワクワクしてきます。
どうぞ、皆さまも一度田代島にお越しください。
そして、島の魅力に触れてください。
特定非営利活動法人 石巻・田代島しまおこし隊 共同発起人
元・民放アナウンサー 若生 哲雄
震災があったそのとき、私は旅行中で石巻を離れていました。
そのため津波に遭うことはありませんでしたが、
海近くにあった自宅は、跡形もなく流されてしまいました。
なにより、多くの友人・知人を失ったことが、大きな悲しみとなって押し寄せました。
いま、私の大好きな地元である石巻・田代島の復興に参加できることを、とてもうれしく思います。
今後、元あった自宅近くに建設中の復興住宅に住む予定ですが、
ここは田代島へのフェリー乗り場にも近く、島との連携を深めながら、
微力ながらも全力で、島おこしに力を尽したいと思っています。
私の愛する石巻・田代島の美しい自然の中で、
関わってくださるすべての皆様が素敵な時間を過ごしていただければ幸いです。
特定非営利活動法人 石巻・田代島しまおこし隊 共同発起人
石巻在住 菅原 恵子
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